認知症介護の話

認知症の介護をしています。

今からおよそ8年程前…
義母の認知症が発覚しました。
最初は今まで得意としていた料理が作れなくなったことから異変に気づきました。
義母は料理上手な人でしたがその料理の味がおかしい・作り方を忘れる
焦げ臭さが分からない…そういう症状が頻発するようになったことがキッカケでした。

病院の診断は??

当初病院の診断はパーキンソン病でした。
理由はすくみ足。
そのためか最初の3年間はパーキンソン病としての治療が行われていました。

しかし症状が改善することは無く、そのご主治医が変更となり再度様々な検査を行い、アルコールの過剰摂取による前頭葉の委縮による認知症状ということをまず最初に言われました。

その後も投薬治療や検査等を繰り返し、時には前頭側頭型認知症と言われ、時にはレビー小体型認知症と言われ、やっと…ウェルニッケ・コルサコフ症候群ということが分かり、その治療を開始するも…そのままアルツハイマー型認知症を発症し現在にいたります。

正しく診断がつくまでに5年以上かかってしまい、結果として義母の症状は治ることはなく、わたしの介護生活は終わりが見えない先の長いトンネルに突入いたしました。

在宅介護を選択する理由…

本当は施設に預けてしまえばラクなことは良く分かりますし、わたし自身も正直…
自分が介護するようになるとは思ってもいませんでした。
なんなら介護なんて絶対しない!そんな風に思っていましたから。

でも現実は違いました。
わたしは介護のことについて無知すぎました。

まず施設の利用については、ケアマネージャーさんとの契約が必要になること。
そして利用したい施設との契約も必要になり、さらには介護度によって費用も変わることや、特別養護老人ホームなどの施設については、要介護3からでないと預けられないことを知りました。

その特養はキャンセル待ちがわたしの住む市内では約100名ほどいること、施設の入居には、十数万円ほどの入居金や介護保険以外の負担金が月に約20万円ほどかかるなど…とにかく考えることが一気に押し寄せてきてパニックでした。

いざケアマネージャーさんと契約をして話を聞いてみると、いまの日本の体制は、介護は自宅で。という方針になっているそうで、基本的には自宅介護が推奨されているということでしたが、介護者の負担という部分もあるため、今後症状が強くなりどうしても見ることが出来なくなった際には、施設入居も検討していきましょうということとなりました。

とはいえ、当初はそういった手続きの仕方も全く分からず、ケアマネージャーさんとの契約についても、一体どうしたら良いのだろう?と頭が真っ白になり、しばらく何も出来ない日々を過ごしていました。

ケアマネージャーさんとの契約

あるときどうしても泊りで出かける用事が出来てしまい、以前お世話になった認知症でもOKの宿泊施設に電話をすると…コロナ禍なので一般の受け入れはしていませんと断られてしまいました。

一体どうしたら良いのだろう?とその電話の担当さんに思わずこういうケースはどうしたら?と、相談してしまったのですが、とても親切な方でありがたいことにケアマネージャーさんを紹介して下さることになり、ここから大きく動き出す事となりました。

当時の義母はまだ要介護1でしたが、要介護がついていたことで紹介のケアマネさんとの契約が可能でした。本来であれば地域包括支援センターにて契約が必要だったそうで、要支援になった場合は地域包括支援センターにて再契約が必要ですよと言われました。
そういう手続きについても本当に無知だったことが今では恥ずかしい限りです。

契約後はとんとん拍子にデイサービスの利用やショートステイの利用が可能となり
出かける予定があっても安心して預けることが出来るようになりました。

デイサービス体験

ケアマネージャーさんとの契約の後は、デイサービス施設の契約となりましたが、その前にお試しデイサービスという体験をさせて頂きました。

義母はそういう施設はプライドが高すぎて「絶対行かない!死んでも行かない!!」そんな風に言っていたのですが、施設に行こうと言うと、行かない!と言うに決まっていたので、迎えに来る時間が来たら、とりあえず上着を着せて、迎えが来たらそのまま玄関に連れ出してサクッと送り出しました笑

どうかなぁ~?と1日ソワソワしていましたが、帰宅したらとても楽しかったようで、すこぶるご機嫌な様子がうかがえたので(本人はつまらなかったとか、何も食べさせてもらえなかったとか言ってましたが機嫌は良かったのです笑)そのまま契約をしてまずは週1回から通うことになり、1年経ったころ…だいぶ認知症の症状が強くなりだし、わたしたちが夜間に寝ることが出来なくなってきたため、週2回に契約変更をしてもらうこととなり現在に至ります。

苦労はあるけれど学びも多い…

このような形で、わたしはいま、自宅介護を選択し日々をすごしております。
大変なことが多いのは事実ですが、学びが多いこともまた事実です。
わたしのこうした介護の記録があなた様のお役に立てるかも?知れないと思い記事を書いております。

わたし自身の経験を活かした個人セッションや直接会えるランチ会などのイベントも開催しておりますので、日々の介護で孤独を感じるようなことなどがありましたら、是非お話しにいらして欲しいです。

日常の発信は主にInstagramメルマガで行っております。
わたしの人となりはそちらが一番よく分かるかな?と思いますので、よろしければフォローして下さいね♡